初めての一目惚れ

一目惚れなんてありえないと思っていましたが、その日は突然やってきました。当時大学生で所属していたゼミに、研修という形でやってきた12歳年上の人。冗談抜きで、電気が走りました。顔はそんなタイプではなかったのですが、機転のきいた話しぶり、明るい表情にドキドキが止まりませんでした。運よく、その日のうちにその人を含めた複数名で飲みに行きました。結婚していないと聞き、テンションが上がっていたところに「婚約者がいて近く式を挙げるのです」。えっー!

 

でもなぜか、諦めきれなかった私。半年間どうすべきか考え、手紙を書きました。婚約者がいることはわかっていますが、好きだということを伝えたかったです、といった内容だったかと思います。その人から電話があり、会うことになりました。出張中とのことでしたので、ホーム内の喫茶店にて。「手紙ありがとう、でもきちんと言わないといけない、僕には婚約者がいてね。」いつものように明るく、でも言葉を選びながら話す彼の誠実さが返って申し訳なく、笑い飛ばすように「ですよね?、すみません!」としか返せませんでした。

 

改札まで送り、後ろ姿を見た瞬間、もう会えないと思うと涙が止まりませんでした。振り返って来てくれた彼は、私に向かってこう言いました。「◯◯さん(私の名)が、僕のことをただのおじさんだと思うようになったら、また連絡ください」。数年後。連絡しようと思っていた矢先、突然メールが。新しい連絡先は知らないはずなのにと驚いていたら「(共通この知り合いから聞きました)転職おめでとう!僕もアメリカで頑張っています」。

 

一目惚れはこの一度だけですが、今でもいい思い出です。こんな私にわざわざアメリカから連絡くれるなんて素敵な人だと思います。